思いつきで行ってきました(その3
北海道に来たライダーが目指す所、それは宗谷岬。
もちろん、そこには行く予定にしているんだけど、本当に行きたい所は別の所。
0800宿を出発。 宿のオーナーとちょっと話が弾んでしまったけど、まぁ何か時間的な制約があるワケでも無いので気にしない気にしない。
国道231号線を使って北上していきます。
四国じゃ決して見ることの出来ない景色。 とにかく広い。 空も広いし、道も広い! 普段のツーリングなら写真を撮りつつ移動してるのに、今回は冬用グローブを着用してるのでシャッターを押しにくいし、何より止まるのが惜しい、走り続けたい! 悪い癖がここに至って歯止めが利きません。
↑ 雄冬岬駐車場の目の前にある白銀の滝
ひたすら走ること約90分。 風の強さと気温の低さ、しかも海沿いの道。 出発の時、面倒くさくて装備しなかったオーバーパンツ(ハーフラップ)を装備。 これ以上の防寒装備はカッパを着るぐらい。 とはいえ、もともと上半身はあんまり寒く感じてなかったので今回のツーリングはこれで乗り切れそうかな?
見たかった所その1、「増毛駅跡」
案の定、人が多かったので駅舎跡と近辺を撮るだけにして移動。 今回のツーリング、人混みはなるべく避ける、マスクは当然着用、手指消毒、うがいなど意識して行動しています。
見たかった所その2、「波灯の女」
留萌に着いたのが11時ごろ。 ここで寄ってみたかったコンビニ「セイコーマート」を利用。 ホットシェフってのが美味しいらしいのですね、どれどれ……(モグモグ)……以降、道内での喫食のほとんどが「セコマ」になってしまうほどハマる。
燃料はまだ残ってそうだけど留萌で給油。 満タンで約200kmほど走れるし、稚内まで180kmぐらいなので道中給油はしなくても良いかな?
これが油断と思い知るのは数時間後のことであった。
留萌からはそのまま北上、国道239号線を走っていきます。
前後に多かった車列も遠別町、天塩町と抜けるにつれ減っていき、道道106号線を走ってるときには前後に走行車両がいませんでした。 てか、いきなり建物が消えるのね。
まさか視界の大半を「真っ直ぐに伸びる道、両脇に草原、地平線(!?)の上に広がる空」が占めるなんて。 交通標識とか、電線とかあるけど、気にならない。 こんな景色の中を走れる日が来るなんて! 来て良かった北海道!
そして、今回のツーリングの目的、見たかった景色、それは……
オトンルイ風力発電所の風車群! これを、この目で、見たかった! 雰囲気を感じたかった!
スッキリ晴れ空でもないけど、風が強いけど、寒いけど、それでも! それでも!!
情けないことに涙が浮かんできました。 来て良かったぁ……
後ろ髪引かれる思いでここを離れることに。 次来るときは数が減ってるんだろうな……
さ、て。
あまりにも真っ直ぐな道、見通しの良すぎる道、先行車両も後続車両も対向車両もいないこの道。 相変わらず風は向かい風が強く吹いてます。 ふと燃料計が視界の端に映った瞬間「ウソだろ!?」と言ってしまいました。
デジタル表示(確か最大7メモリ)なんですが残り2メモリになってるッ!? 150kmも走ってないのにィ!? あぁっ、1メモリに減った! まだ50km以上残ってるのに!?
落ち着け、落ち着くんだ素数を数えるんだ。
抜海の郵便局を過ぎた辺りでスタンドの場所を検索――
稚内市まで、無い(わぉ)。
このまま止まってても意味が無いので走行再開。 燃費を意識した走行で距離を稼ぐしか…………むぅ、日没まではまだ時間がある。 ガス欠で走行不可能になろうものならば、フル積載のバイクを押すしか無い。 この気温と風の中を。
天塩町で給油しておけば、と思っても後の祭り(ノ∀`)
ノシャップ岬の方(道道254号線)にも行ってみたかったけど、そんな余裕は消し飛んでしまいましたので途中の分岐は稚内の方(道道106号線)へ。
あ、残りの1メモリが点滅し始めた(残量僅少)。 某光の巨人のカラータイマーを彷彿とさせますね(開き直り)。
信号の少ないこの道が助かります。
そして、検索しておいたスタンドに到着! ライダー人生、ここまでガス欠に脅かされたことは無かった!
給油終わってレシート確認。 バイクの取説のタンク容量から調べると、残り0.5リットルも残ってなかった。 ギリギリセーフ。
おかしいなァ、普段の燃費ならもう少し余裕があったはずななんだけどなぁ(強風の向かい風と、気温かな? と自分を納得させたけど腑に落ちない)。
さて、余裕が出来たのでノシャップ岬の方へゴー。
風はそこそこ、気温は5℃も無し。 日差しも写真の通り。 夕日の写真、撮りたいなー、なんて途中まで思ってたけどナシナシ。
市内のホテルにチェックインの後、少し散歩。 ドラッグストアで酔い止め薬を購入。
1時間ほどブラブラ歩いてると大きい駐車場の中に、明らかに人や車じゃ無い影が。
逆光で見にくいですけど、鹿がいました(゚Д゚) 当たり前のように草を食んでるけど、ここ市内のド真ん中でしょ?
あんまり凝視して、こっちに来られてもどうしたらいいか分からないので、速やかに退散。
札幌から稚内まで、予想以上に時間が掛かりました。
広い、と言うか地図を見ただけでは距離感が掴めてませんでした。 よく見ればツーリングマップルも北海道版は縮尺が違うんですよね。
なにはともあれ満足のいった一日でした。
ではでは。