落とすなよ、絶対落とすなよ!
先日の夕方、陽も沈んで後は暗くなるだけの時間帯のことでした。
ここの人は営業所の洗車場で、文字通り洗車をしておりました。
と、たまたま跳ねた泥水が目に入って「あ、痛ッ!」と、手を止めメガネを外してしまいます。
外しながら、「(メガネを)落としたら排水槽までまっしぐらだよな〜('ω';)」 ポチャン 「え?(゚Д゚;)」
ハイ、物の見事に落としました(ノ∀`)
寒さで指先がかじかんでいたのも原因の一つでしょう。
慌てて音のした方を見ると、薄暗い景色とメガネ無しのぼやけた視界の先、いま正に沈んでいこうとするメガネのフレームが一瞬だけ見え、入れ替わりに気泡が数個浮かんで、消えました。
ちょ、待っ アッー!
ほんの数秒前まで顔につけてたのに…!
ほんの数秒前に「落としたらあかん」て思ってたのに…!
などと感慨にふけっている場合ではありません。
スペアのメガネを装着し、やや太い針金を数本束ね、その先を熊手のように短く折り曲げサルベージ開始です。
が、そう簡単にコトが進むわけもなく捜索は難航。
話を聞きつけた所長、他二名が現場に到着。
「暗いやろ? テラスター(発電器付照明台車)持ってきたけん!」 煌々と照らされる現場!
「水、多いな…エンジンポンプ(2インチ)で排水せぇ!」 セット後、見る見る下がっていく水面!
「このスノコ(の上に機械や車を置いて洗ってます。鉄製)が邪魔だ…クレーンで吊り上げるぞ!」 2tクレーン車であっさり取り外されるスノコ。
なんか、
なんか…大げさなことになってきたんじゃないコレ?
僕としては、半ば諦めて、「買い換えるしかないか〜」の気になっていたんですけど…ここまでされたら意地でも見つけないような気がしてなりません。
状況発生から一時間と四〇分後、熊手状の針金の先にキラリとレンズの輝きが! 間違いない! あの丸いレンズはマイメガネ!
サルベージ成功! ミッションコンプリーツ!
グゥレイト!やったぜ!
でも…、
この泥と油まみれのメガネを着けるのはちょっと…いや、かなり躊躇うんですがっ。
結局メガネ屋に持っていって洗浄、修正、右側のレンズのみを交換することに。
買うよりかは安くついたので良かった。 めでたしめでたし。
ではでは。