高い買い物
こんな諺があります。
『安物買いの銭失い』
経費削減やら何やらよく言われるのが会社というもの。 余計な出費は抑えよ、さらば救われん――とは言わないか。
不要不急な物には手を出さず、少〜し御法に触れようとも安く仕上げ、差額プラス高めに提供せよ――とは言ったような言わなかったような。
同性能であれば言わずもがな。
そんなことを考えながら部品の発注とかもしています。
ある日、車両用のバッテリーを交換する必要が出来たので取引先に連絡。 在庫の確認をしたところ取り寄せになるけど、翌日には届くととのこと。
それは構わないので注文をお願いしようとしたら、
「国産のと、安ーいアチラ産のとどっちにする?」
と続けて聞かれたんですよ。『安ーいアチラ』産のか。
ちなみにお値段は、まさかの半値( ゚Д゚)
納期は一緒。
安すぎる。
というのが一秒にも満たない間に思いついた感想。
とはいえ、先に述べたように同性能であれば安く仕入れよ、というのが上からのご指示なので迷った末に『安ーいアチラ産』のを注文してみた。
で、届いたので早速対象車両に乗せ替えて、始動――しないとかどーゆーコトですかーッ!?
車両の方に問題があるとか → 電気回路に異常ナシ。 バッテリーブースターなら実に調子よく始動します。
まさか、この『安ーいアチラ産』のバッテリーに問題が → ミスター大当たり。 電圧はおろか、比重も足りないという体たらく。 商品価値は限りなくゼロに近い代物。 見た目は新品なのが、なお腹正しい(ノ∀`)
約半日充電し直して、少しはまともに始動するようになったんですが……気温が低いとちょっと分っかんないなァ。
値段の張る国産でもこういうコトはあるらしいんですが、今回は「安い&Not国産」という肩書きが付いているぶん余計にガッカリしたというか、軽率すぎたというか。
そんな事があって、冒頭の諺を思い出した次第です。
値段は品質、広い意味での品質に比例する分かりやすい物差しなんだよなぁ、改めて思い知ったよー。
ではでは。