ご飯を食べる
先日、大阪まで納品に行き、帰りは新幹線とJRを乗り継いでの帰路となってました。
新大阪駅で右往左往しつつも何とか新幹線に乗り込むことが出来、まずは岡山へ。
本当なら新大阪駅あたりでお昼ご飯でもといきたかったんですが、ちょうどお昼の時間帯だったのでお店はドコも満席、並んでる人もいたり。 そんなわけもあって、次の岡山駅でご飯を食べようと思ったんです。
岡山駅構内にのそば屋を見つけたので即入店。
蕎麦が好きな僕としては入らないハズがありません(ノ∀`)
定食を注文するとものの数分で出来上がりまして、早速頂きました。
ここで別のお客さんが入ってきまして。 視界の端に見えたのは背の低いおばあさん。 身なりはお世辞にも小ぎれいではなくて、どっちかというと生活の足として電車を利用してる感じで、飾らない雰囲気。
このおばあさん、カウンターの端の方に腰掛け、掛け蕎麦を注文。
掛け蕎麦だけの注文だけど、このおばあさん、ときおり鼻歌を交えながら食べてました。
行儀悪いとか、五月蠅いとか、そんな感じじゃぁ決してありません。 むしろ逆。
まわりの喧噪に、簡単にかき消されてるその鼻歌。 意識しても微かに聞こえる程度なのに「食事を楽しんでる」雰囲気が伝わってくるんです。 軽快な拍子でもないのに。
思わず手が止まってました。
翻って自身はと言うと、単なる消費物のように麺を啜ってて何となく申し訳ない気分に。
誰かが言ってましたね、「モノを食べるときはね 誰にも邪魔されず自由で なんというか救われてなきゃあ」って。
そんな台詞を思い出しながらお先に食べ終わった僕は、「パン!」と手を合わせて「ごちそうさま」と言って店を出た。
おばあさんはまだ食べてた。
ゆっくりと、鼻歌を交えながら。 それが、なんとなく羨ましかった。
蒸し暑かった日の、そんな出来事でした。
ではでは。