風は語らず。 感じ取ってこそ。
約一年ぶりにバイクでそこそこの距離を走ってきました。
行き先は、高知県は四万十市、江川崎です。 なんだかんだで向かっちゃうんすよね。
かつては0600時には出発していたのに今じゃすっかり遅くなって0710時頃に出発。 翌日も休みだしのんびり行けばいいんですよ( ・ω・)b
先週初めに、市内をちょっと走ったぐらいなんで、ガソリンもそんなに減ってないでしょう。
これが油断だったんですけどね(ノ∀`)
こっち方面(江川崎)に行くとき、必ず寄ってるスタンドがその日は臨時休業のようで閉まってました(フラグその1)。 まぁ、この先にも何ヶ所かオープンしているスタンドはあるし、目的地付近まで無給油で行けるのも知ってるのでさほど焦ることもなく気分は余裕そのもの(フラグその2)。
満タンならば、ですがね。
気分よく走ってたのに、急に「ボッ、ボボッ!」とエンジンから不規則な音が。
ん〜、やっぱ古いマシンだからあまりアクセル開けると調子が悪くなってきたかなぁ……と機械的不調を疑うワタクシ。 実際アクセルを戻すとエンジンの回転も落ち着き問題なかったんです。
が、数分のうちにアクセルを開けなくてもエンジンの回転が不安定になり、ついにはエンジンストップ!
ちょ、ちょっと待て! いったい何が起きた!? さっきまで問題なく走ってたじゃないか!
軽くパニックに陥りそうになる自分を落ち着かせようと
もう一度キーを捻りスタートスイッチを押す。 セルは問題なく回る。 いきなり電気系統が調子が悪くなるなんてあまり聞いた事無い。
落ち着け、自分も一応仕事柄こういったトラブルに遭遇することがあるじゃないか。
そして、こういう時はまず「基本的なこと」を一つずつ調べてみるべき。
例えば「燃料、入ってるか」とかね。
そう、今朝方「ちょっと減ってるぐらいだよな」と思ってた燃料、本当に「ちょっと減ってる」だけだったのか? よく考えてみよう。 いやその前に燃料コックをリザーブの方へ回してみればいいじゃないか。
コックをリザーブの方へと回し少し待つ。 そしてスタートスイッチを押す。
ハイ! ガス欠でした! 問題なく始動しました!
大きく安堵の息をつきながら昨年八月以降バイクで掛けたっけ、とあやふやな記憶を思い出していくと――あぁ、出掛けてたわ。 約30kmほど。
トリップメーターの数字に、その30kmを加えると給油のタイミング、ほぼ一致します。
ゴメンよー! 古いマシンだからとか言っちゃってー!
どう見ても乗ってる人の責任です、ゴメンナサイ。
原因が分かれば次は解決。 ここらってガソリンスタンドあったっけ? あっても営業してたっけ?
それに関しては、幸運にも向こうに見えるコーナーを抜けた先にスタンドがあって、しっかりと営業していました。
\宣/ ありがとう! そして、ありがとう!
無事に給油を終えて移動再開ですよ。 リッター176円はビックリしたよ!
江川崎に到着。 見えてる川が四万十川。
数年前まで橋脚しかなかった橋も、新しい道として使われています。
割と水面も穏やかだったので、向こうの空が映って見えてました。
江川崎から北へ、道の駅「四万十とおわ」で休憩。
ここで帰り道を考えることに。
今日走ってきた道を戻るか、このまま走り続け、酷道マニアなら知っている「国道439号線」を使って戻るか。
が、結論は意外と早く出まして、後者の方へと続く道、その向こうの空がいかにも「チョー雨降ってるぜー。 土砂降りかもよー」と言わんばかりに黒い雲に覆われてて山が見えません。
一応、現在の雨雲を調べてみると……おぉ、「一時間に80mm以上降ってる」ことを示す濃い赤色が表示されてるじゃないか。
うん、あっち方面は無いね。 大人しく来た道を戻ろうか。
ちょっと戻ったらこの空。
帰路に着いてからしばらくすると、急に眠気が襲ってきました。
これは…一体…どうしたことか……。
いままで眠気がくることはあっても、ここまでの眠気は無かったと記憶してます。
さすがに危険を感じたので途中の道の駅「きなはい屋しろかわ」で休憩――というか昼寝です。
初めてですよ。
バイクで移動してて途中で昼寝をするなんて。
荷物の管理としても不用心ですけどそんな事気に掛ける余裕も無いくらい眠たかったんです。 暑さも関係ございません、とにかく眠りたい。
約20分後、町内放送で目が覚めました。 汗こそ浮いてますけど頭もだいぶスッキリ。 復調には至ってないけどこれなら問題なさそう。
それにしても本当に珍しいな。 暑さにやられたか、体が若くなくなってきたのか。 後者だとイヤだなァ( ´・ω・)
こんな感じで何とか帰宅。
約400kmほどかな? なにせ、最初のトリップメータがずれてるのが発覚したので正確な距離が算出できませんでした(ノ∀`)
燃費は約31km/Lほど、さすが二輪車。
さて、今回の移動をもってこのバイクとはお別れです。
このバイクを中古とはいえ手にして、最初に向かった長距離の移動先がここ、江川崎だったんですよ。
初めのうちこそ、この特徴的なヘッドライト(デュアルヘッドライト)が気に入らなかったんですけど、いつの間にかそれが大のお気に入りになってましたね。
乗り換えるんだったら、「デュアルヘッドライトが条件だよなぁ」なんてね。
とはいえ、時代の流れ(規制の数々とも)に合わないし、色々とトラブルになりそうな所が出てきてたのも事実。 部品の供給もほとんど期待できないようですし(ショップの人の情報ですね)。
珍しいから、愛着があるから、と手元に置いておいたところで埃を被って朽ちていくのも、ねぇ。
結局、コイツ(バイク)に対して何も特別なこともせず、文字通り乗り潰したような感じですか。
うん、楽しかった。
四国内で、行きたいなと思ったところのほとんどに行けた。
シートに跨がり、燃料タンクをポンと叩いて「行こうか、相棒」なんて言いもした。
まだまだバイクから降りるわけじゃないけど、運転の楽しみを知る原体験は間違いなく、このマシンから学んだ。
ありがとう、相棒。
ではでは。