【タイトル未定のブログ】

ものぐさな人のある日の出来事だったり。

 今週のお題

 
 今年の冬ってば寒すぎ! しかも、ロクに晴れやしないしヽ(`Д´)ノ
 
 そんな今週のお題は「さむい」ですか。 財布のこと?
 寒いのと暑いのと、どっちが嫌かと聞かれれば、質問を言い終わらぬうちに「寒いほう」と答えます。 暑いのは何というか「開き直れる」というかそんな気になりやすいんだけど、寒いのはなぁ。
 寒いと言えば、仕事柄お客さんの所に出張作業があったりします。 向かう先はと言うと、不思議なことに「夏は街中、冬は山中」なことが多い気がします。
 就職して一年目かそこらの冬の日に、山の方の現場に向かう仕事がありましてお客さん曰く「絶対四駆で来いよ!」とのこと。
 
 当の現場は、この時期当たり前のように積雪してるし、数日前から山の上の方は雲の中に隠れたまんま。 間違いなく積雪――それも、数十センチはあるはず。
 当時の僕は積雪時の運転経験などゼロ。 全くナシ。 四駆の車こそあったものの肝心の四駆モードなんか試したこともありません。 知識としては、滑りやすいなどは知ってたもののどういう感じで滑り出すのか、復帰方法とかの知識はうろ覚え程度。 それでも経験は大事だし、そこに仕事はあるしと言うわけで向かったわけです。
 
 向かった先、現場へと続く山道に近づくにつれ認識が甘いどころじゃなかったのは言うまでもありません。
 林道の入り口の時点でタイヤは1/3は雪に沈んでる状態。 現場へと続く道は、午前中にお客さんが行っているはずなのに轍の跡なんかなくて、まっさらな新雪状態。 どこが路肩かすら分かりやしない。
 四駆の力を信じて進行開始……した物の数キロ進んだところで遂に進行不能状態に。 もはや真っ直ぐ走れない&路肩が分からなくてこれ以上進むと転落の可能性が高くてとてもとても。
 何度も肝が冷えました((((;゚Д゚)))ヒィィ
 
 結局、自分が乗ってきた車はそこに置き、先行していたお客さんに迎えに来てもらって何とか作業完了。
 いやぁ、天気は曇りながらも明るかったんですが、吹雪状態。 平地なら何でもない作業だったのに倍以上の時間が掛かりました。
 で、その頃は僕も若くて冬用作業着の下はTシャツ一枚だけだったんです。 もちろんジャンパーの類も羽織ってない。 雪山を舐めてかかってるとしか思えないなァ、今思い出してみると。 耐寒装備も持たずにに、だったもんな。
 
 作業終わって、またお客さんの車で自分が乗ってきた車の所まで戻って「ありがとうございました〜。 助かりました〜」なんてお礼と挨拶を済ませて「さぁ、帰ろう」とエンジンスタート。 サイドブレーキを下げ――あれ? サイドブレーキが戻らないよ? レバーを下げても手応えが軽くて、しかも戻ってくる。
 ここでまた一つ学んだこと。
 こういう状況では、サイドブレーキを使わない。 何故か? ブレーキが凍ってしまうんですって。 初めて知って、思い知りました。 またしても肝が冷える冷える。
 
 この半日の間に、気温以外のことで何度「ゾッ」としたことか。
 今でも雪の覆われた山を眺めてると、そんな事を思い出します。 山は怖いね。
 ではでは。